EFマリン
EF MARINE

FEATURE
特長
水辺の風景を彩る浮桟橋は、私たちの生活やレクリエーションに欠かせない存在です。そんな浮桟橋を、より安全で、より環境に優しく、そしてより経済的に提供することを目指して開発したのがEFマリンです。この革新的な浮桟橋システムには、発泡素材製品の開発と製造に長年たずさわってきた積水化成品の経験と技術が多く活かされています。
EFマリンが提供する製品ラインナップには、モノコックタイプとセパレートタイプがあります。モノコックタイプは、耐久性に優れ、自重と浮力が大きいことが特長です。このタイプは、発泡スチロールを内型枠として使用し、鉄筋コンクリートまたは合成木材タイプとして提供されます。どちらのタイプも高い不沈性を持ち、施工の省力化、省人化による工期短縮とコスト削減を実現します。
一方、セパレートタイプは、デッキ、フレーム、フロートからなる構造で、用途や自然条件に応じた柔軟な組み合わせが可能です。このタイプは、設計の自由度が高く、複雑な平面形状に対応できることが大きな利点です。また、軽量であるため施工性に優れ、コストパフォーマンスも魅力的です。
また、EFマリンは、競技施設の設計・施工においても総合的なサービスを提供しています。腐食しない合成木材を使用したボートポンツーンから、ローイング、カヌー競技施設の設計・施工をトータルにサポートします。
水辺の利用を豊かにするEFマリンの浮桟橋システムは、安全性、経済性、そして環境配慮の観点から、水辺の景観と機能を支えています。
多様なニーズに対応

モノコックタイプ
より耐久性と安全性を追求した高い不沈性のモノコックタイプ
モノコックタイプは耐久性に優れ、自重・浮力が大きく安定性の高いセキスイ独自のモノコックタイプです。発泡スチロールを内型枠として使用していることで、省力化・省人化、施工の効率化が図られ、工期が短くなりコスト削減につながる鉄筋コンクリートタイプと周囲の景観を損なわない合成木材タイプの2種類を用意しています。いずれも、発泡スチロールを浮力体とした高い不沈性を持っています。しかも自由設計ですので、自然条件や用途・目的に合わせてお選びいただけます。
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鉄筋コンクリート+発泡スチロール
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合成木材+発泡スチロール
タイプ | モノコックタイプ | |
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鉄筋コンクリート+発泡スチロール | 合成木材(FFU)+発泡スチロール | |
構造形式 | 発泡スチロールを核として、鉄筋コンクリートで全面被覆した構造 | 発泡スチロールを核として、合成木材(FFU)で全面被覆した構造 |
特長 | ● 一般的には中心部に発泡スチロールを入れない空洞タイプの形式が多く、この形式は浸水すると沈没する危険性がありますが、
本製品はこの空洞部に発泡スチロールを充填しており、不沈性の高い構造です。 ● セパレートと比較して自重・浮力が大きいため安全性に優れています。 | |
● 小型~中型対応可 幅10m×長さ40m程度 | ● 小型~大型対応可 幅5m×長さ10m程度 | |
● 耐久性 30年程度 ※使用環境により異なります。 | ● 耐久性 30年程度 ※使用環境により異なります。 | |
用途 | フェリー乗場、高速艇乗場、物揚場、マリーナ | 手漕ぎボート競技施設、マリーナ特注としてFRPタイプもあります。 |
※ 鉄筋コンクリート+発泡スチロールタイプについては、水産庁「公共事業コスト縮減計画」に推薦されています。 |
セパレートタイプ
用途に合わせて適切な部材を選択できるセパレートタイプ
セパレートタイプはデッキ、フレーム、フロートから構成されるセパレートタイプの浮桟橋です。下図に示す複数の構成部材の中から、用途や自然条件などに合わせて、適切な組み合わせをご提案させていただきます。また、設計の自由度が高く、複雑な平面形状にも対応します。軽量に仕上がるため、施工性や経済性にも優れています。
浮桟橋不沈化補修工法
発泡スチロールで簡単に高い不沈性構造に転換
浮桟橋不沈化補修工法とは中空構造の鋼製浮桟橋は、定期的なメンテナンスと補修を行わないと、外板の腐食により浸水が始まり水没の危険があります。従来は、造船ドックへ曳航し補修を行ってきましたが、大がかりな工事となり高いコストがかかっていました。当社の浮桟橋不沈化補修工法は、浮桟橋を設置状態のまま、中空部に浮力体となる発泡スチロールブロックを充填し、低コストで不沈化構造にする画期的な工法です。
競技施設の設計・施工

手漕ぎボート競技施設の設計・施工における私たちのアプローチは、実用性と耐久性を重視しています。腐食しない合成木材(FFU)を用いたボートポンツーンの開発をはじめ、競技運営に必要な機能-距離表示標識ブイ、ゴールランドマーク、時計計測判定システム、通信システム、そして高速自走カメラを含む放送システムの整備に至るまで、すべての要素において、競技の公平性とスムーズな進行を提供します。さらに、観客スタンドや艇庫などの関連施設の設計・施工も手掛け、競技施設全体を総合的にサポート。手漕ぎボート競技が持つ本来の魅力を最大限に引き出し、競技者にも観客にも高いホスピタリティを提供できる環境構築をトータルバックアップします。
施工実績
●長良川ボートコース(岐阜県) 2005世界選手権 ●長沼ボートコース(宮城県) ●斑蛇口湖ボートコース(熊本県) ●天竜ボートコース(静岡県) ●四万十川ボートコース(高知県)
ボートポンツーン

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名称 寸法・規格 摘要 本体 EFマリン W2000 × L5000 × H220 (mm) 重量 約250kg
乾舷 約130mm付属品 2方連結プレート SUS304 (ステンレス鋼) 4方連結プレート 連結ピン