FJリング

FJ RING

FEATURE

特長

FJリングは推進工事における安定性と効率性を高めるため、積水化成品が開発したユニークな製品です。積水化成品は化学工業系の発泡素材製品の開発と製造において高い専門性を有し、そのノウハウを活かしてFJリングを生み出しました。

昨今の推進技術の進歩に伴い、推進工事には従来よりも高度な要求がなされるようになりました。1000mを超える長距離推進や、3000mm級の大口径推進、50R以下の急曲線推進など、より複雑な条件下での作業が求められる中、優れた推進力伝達材(クッション材)の需要が高まりました。このような背景から、積水化成品は発泡ポリスチレンの特性を生かし、推進工事におけるクラックの防止と推進力の効率的な伝達を可能にするFJリングを開発しました。

FJリング最大の特長は、推進工事のカーブ推進時において発揮されます。発泡ポリスチレンが圧縮され、気泡が潰れることで歪みが増加しても、伝達応力の変化が少ない特性を持ちます。このため、偏荷重がかかっても推力を広い設置面で受け、荷重を効果的に分散することが可能です。

また、FJリングは4種類の「応力~歪み特性」を使い分けることで、曲線推進にスムーズに対応できます。応力を広範囲に分散し、必要な推力を効果的に伝達することによって、推進工事の安全性と効率性が向上します。

素材である発泡ポリスチレンがポイントタッチによる管の破損を予防し、耐水性、耐酸性、耐アルカリ性にも優れているので、雨や水、湿気による素材の変化が少なく、安定した性能を長期間発揮します。 これらの特長を持つFJリングは、推進工事のプロフェッショナルにとって欠かせないアイテムです。

推進工法とFJリング

推進工事は、地下や地中に配管やケーブルを設置する作業です。 まず、地面を掘削して立坑を作り、次に専用の機械や材料を使って地中に配管やケーブルを進めます。これには、シールドトンネリングやマイクロトンネリング、ボーリングなどの手法があります。 進行方向や深さを制御しながら、地中に設備を設置します。 最後に、設備が正確に設置されたことを確認し、地上に出口やアクセスポイントを設けます。

この工程を通じて、水道やガス、電気、通信などのインフラ設備が整備され、都市の発展や生活の利便性が向上します。

FJリングは推進工事のカーブ推進をサポートし、推進管を保護します。 最大の特長は、カーブ推進時において発揮されます。発泡ポリスチレンが圧縮され、気泡が潰れることで歪みが増加しても、伝達応力の変化が少ない特性を持ちます。

製品特性

FJリングの応力歪み特性

(財)日本建築総合試験所(試験番号VA-06-0046)硬質発泡プラスチックの圧縮試験における各サンプルの代表値を引用(載荷速度0.2mm/min)。
ただし、グラフの横軸は、試験結果から得られた変形量を実測厚さで除して、ひずみに換算したものです。

サイズ表

名称内径
(D1)
外径
(D2)

(T)
厚さ
(t)
分割
枚数
FJ - 3000303034702201012
FJ - 2800283032402051012
FJ - 260026303010190108
FJ - 240024302780175108
FJ - 220022302550160108
FJ - 200020302320145106
FJ - 180018302090130106
FJ - 165016801920120106
FJ - 150015301750110106
FJ - 13501380157095104
FJ - 12001230141090104
FJ - 11001130129080104
FJ - 10001030118075102
FJ - 900930106065102
FJ - 80083094055102
FJ - 7007108466882
FJ - 6006107265882
FJ - 5005106105054
FJ - 4504605544754
FJ - 4004104964354
FJ - 3503604404052
FJ - 3003103843752
FJ - 2502603303552
(単位・mm)
  • 形状寸法は下水道推進工法用鉄筋コンクリート管(A-2)および小口径管(A-6)に適用します。
    NS管用も対応できます。
    ダクタイル鋳鉄管、陶管などのサイズも製作いたします。
    ボックスカルバートなどの推進にも適応できます。
    4種類以外の倍率についても対応可能ですので、別途ご相談ください。