ティエスサンドは、発泡素材製品の開発と製造において豊富な経験を持つ積水化成品が市場に投入した左官材料です。ティエスサンドは、建築および左官業界において、その革新的な特性と優れた性能で昭和50年の販売開始以来、圧倒的な支持を獲得しています。 そのユニークな特性は、発泡ポリスチレンの細かい粉砕粒を骨材として利用している点にあります。この細かい粉砕粒の使用により、他の左官材料にはない数々の利点を提供しています。

ティエスサンドの亀裂抑制効果は、建物の耐久性向上に貢献します。この左官材料は、仕上げモルタルやコンクリート躯体の乾燥収縮によって生じがちな応力を効果的に分散させ、亀裂の発生を大幅に抑制します。また、均一な接着性により、施工時にコテ圧が下地全面にムラなくかかるため、高い接着力を実現し、仕上がりの品質を高めます。

またティエスサンドを塗りつけることで自然に凹凸が生じ、櫛目を入れるのと同様の効果を得られます。これにより、作業の手間を削減し、施工の効率を向上させることができます。さらに、この材料の軽量性は、施工時の疲労を軽減し、コストダウンにも寄与します。硬化中の自重によるダレの軽減も、ティエスサンドの重要な利点の一つです。

ティエスサンドは、その施工のしやすさ、高い性能、および持続可能性を考慮した製品設計により、建築業界に新たな標準をもたらしました。ティエスサンドで使用する発泡ポリスチレンは緩衝材などで使用されたものをリサイクルしており、環境負荷の低減にも寄与できます。ティエスサンドを使用することにより、建物の耐久性、美観、および環境への配慮を同時に高めることが可能です。